ワイルドライフ 「King of ワシ」 [その他]

今や絶滅危惧種となっている世界最大級のワシでもあるオオワシ。極東ロシアのサハリンにある大湿地はオオワシの繁殖地の一つになっている。その大湿地で繰り広げられる繁殖と狩りに密着して云々・・・

成鳥は翼を広げると2.5mと人間の大人が両手を広げているのと変わらない大きさ。なので雛も相当大きい。調査のために巣から捕獲したを抱く姿は人間の子供を抱いているよう。体重が5kgだそうで。デカイね。

カラフトマスが産卵のために生まれた川に戻ってくる頃に生まれているので、食料はもっぱらカラフトマス。ヒナは1kgほどの大きさのカラフトマスを1日に3匹も食べる。あの大きさになるんだから食欲は半端ない。オスとメスは毎日巣から4kmも離れた海まで狩りに行く。オオワシの大きさでも毎日4kmもの距離を移動してエサを獲ってくるのはかなりの重労働。そんな海から遠く離れた場所に巣を作るのには訳があり、ヒナが更に大きくなると食欲も旺盛になる。その頃にはカラフトマスも川を上っている。つまり、巣の近くにカラフトマスが上ってくる川があり、その川からカラフトマスを獲ってくるという仕組み。

そんなオオワシにもヒグマという天敵がいる。ヒグマは気を登ってオオワシの巣にやってくる。飛べないヒナは逃げる事が出来ず、そのまま捕食されてしまう。オオタカのような大型の鳥は生態系の天辺に居るんだと思っていたが、ヒグマが7mもある木を登ってオオタカのヒナを食べるとか予想にもしなかったわ。

多くても2個の卵しか産まないオオワシにとってヒナが襲われるのは致命的。また、カラフトマスが不作の年はヒナが餓死してしまうこともあるとのこと。ヒナは巣立った後も5年ほどは繁殖を行わずにいるため、絶対数が余り増えない。ゆえに絶滅危惧種に指定されてしまうのも分からなくもない。色々大変だ。


次回は英国ウェールズの地方の野性の動物たち。イギリスの田園とか日本の里山に通じる面白さがある。再来週も楽しみだ。
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